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表装にびびる

掛け軸の短期の講習会があったので、参加した。参加人数が3人と少なく(募集は10人)、「たぶんここでの講習は今年で最後になると思います。」とさみしい発言を講師がされていた。

掛け軸の基本ということで、短冊掛けを作ったが、以前に比べて、化学糊ができたので簡単になったらしいが、知らないことが多く面白かった。

また、寸法が尺貫法で「5厘」とか「5寸5分」とかで、かなりとまどった。やっぱりメートル法で生活してきた者にとっては、すぐには反応できない。

掛け軸を裏側からしっかり観察したことがなかったので、絵や書を布の上に貼り付けていると、勝手に思い込んでいたが、実はかなり細かなパーツに分かれており、それを張り合わせてできているのを知り、掛け軸を裏からじっくり見たくなった。

少しでも歪んだり、寸法がおかしかったりすると、ぱっと見ただけで変な箇所がわかる。かなり精度が必要となるが、直角を三角定規を使わずにつくったりするので、昔の人がすばらしいく感じた。

講師の方が、「この頃床の間がなくなってきたので、今後どうなるかな。まあ、タペストリーとして使用する方法もあるかな。」とつぶやいていたのが印象的だった。考えれば、この頃の家は和室があまりないように思えるし、部屋の大きさを考えると床の間はもったいない空間になっているのかもしれいない。

それにしても、油絵の額縁は一枚買うと、同じ寸法のものを入れ替えたりすることができるが、掛け軸にするとそれ専用になってしまう。表装にもかなり金額がかかる様子なので今後どうなるのやら・・・。

せっかくの文化がなくなっていくのだろうか。少し寂しくおもう。

表装を楽しむ―掛軸、屏風をつくる Book 表装を楽しむ―掛軸、屏風をつくる

著者:麻殖生 素子
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